動物別対策

ターゲットの動物ごとに効果的な設計

長年のデータから、最も効果が出やすい高さ・電圧・線の本数をご案内します。

イノシシ

イノシシは、なじみのある動物です。しかし意外とその生態は知られていません。
生態や特性を理解して電気柵を設置すれば、高い効果を得られます。

イノシシは夜行性と思われがちですが、昼夜を問わず、エサを求めて行動します。
※24時間連続で使用すると、より効果が期待できます。
危険にさらされた場合と違い、食べ物を得るために助走をつけて跳ぶことはありません。周囲を警戒しながら近づき鼻で感触を確認します。
※イノシシの鼻の高さに柵線を張りましょう。
20cmほどの隙間をくぐり抜ける柔軟さがあります。
※地上からの柵線の位置を15cmくらいにすれば効果的です。
学習能力が高く、覚えが早いです。一度覚えると忘れない記憶力を持ちます。
※衝撃電流を覚えたイノシシは、柵に近づこうとしません。

効果的な設置方法

1. 電柵は、被害が出ないうちに設置するのが効果があります。
2. 体の中で鼻が一番強く感電します。柵線は最低2段は必要です。
3. 柵線を張ったら電気を流しましょう。柵線には電気が流れていると学習させましょう。

シカ

シカは、森林と草原との間を行き交います。生息地が、農林業の場と重なりやすく被害を起こしやすいです。

シカは、昼夜問わず活動します。昼間は主に森林の中にいて、農耕地や草地などの開放的な場所へは、夜間に出る傾向があります。
※24時間連続で使用すると、より効果が期待できます。
助走せず1.5m以上の障害物を跳び越える能力を持ちます。
防護柵などの障害物では上を跳び越えるよりも隙間や下をくぐり抜けることの方が多いです。
※地上からの柵線の位置、及び柵線の間隔を狭くしましょう。

シカ対策用施工例

ステンレス線入りシカ用ネット

ワイヤーメッシュ柵

サル

サルは、学習能力が極めて高い動物です。運動能力も高いため注意が必要です。

サルは日の出から日の入りまで活発に活動(昼行性)し、夜間に行動することはほとんどありません。試行錯誤しながら学習します。このため、人馴れが生じたり、集落·農地をエサ場と認識した場合には被害が大きくなりやすいです。
※柵設置後の草刈りなどの労力等も勘案し、ネットと電気柵を組み合わせた併用柵を設置するのが有効です。

地面から足を離して登っても電気ショックを受けるよう、電気柵のプラスとマイナスの電線は交互に配線します。
地表面は平坦にして、柵の下をくぐれる隙間をつくらない。

小動物

小動物の種類によって対策方法が異なるので、まずどんな動物が侵入しているか、つき止めましょう。

基本的には夜行性ですが、人気の無い場所などでは昼夜を問わず活動します。
まずは侵入させないことが大事なのでネットと電気柵で防ぎます。
アナグマ、タヌキ等は下からのもぐり込みに注意して設置することが大切です。
アライグマ、ハクビシンは木登りが得意です。ネットに登ろうとした時に「電気ショック」を与えます。

設置例

小動物用資材

本器

FRPポール

バリヤーくん

ネット押さえUピン

パッカー

Eクリップ

ポリステンレス線

5連アース

Sパッカー

注文No.1240

11Φ用(11×60mm)

注文No.1232

14Φ用(13×60mm)

注文No.1223

16Φ用(16×60mm)

注文No.1222

20Φ用(19×35mm)

放牧用

心理的抑止力効果の利用で低コストで簡単な柵を。

牛を放牧する際、牛に電気柵が危険であることを覚えさせてください。
電気牧柵による放牧は従来の牧柵と違い簡単に設置、移動が可能なため放牧の省力化、土地の有効利用が望めます。
FRPポールの使用で、折れにくく長持ちです。

設置例

放牧用資材

本器

FRPポール

ゲートフック

ESクリップ

ポリステンレス線

5連アース